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ムード歌謡のゆうべ・終

  • 2010-07-20
  • 旧懐
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石原裕次郎氏のことは簡単ではない。昭和9年生まれ、歌手デビューとしての『狂った果実』はハワイアン、昭和31年、23歳のときにリリースされた2曲目『俺は待ってるぜ』はすでにムード歌謡然としている。鶴田浩二『赤と黒のブルース』の2年後に当たる。今の感覚で言えば、たとえ商業的に大当たりしているとはいえ若者の象徴的存在にムード歌謡風の楽曲を歌わせるのは冒険なのだが、石原氏が歌っていることを思えば、当時のムード歌謡的なものの位置づけが分かる。それにタイトル通り、待っているのは「俺」で、女心を代弁するスタイルの歌ではない。このことは『ブランデーグラス』にも『赤いハンカチ』にも言える。この意味から嚴密言えば石原歌謡は私の言うムード歌謡ではない。また、映画スターとして歌うべき歌があったことを考えておく必要がある。
商業的これだけ成功するとその影響力も甚大で、ムード歌謡的な曲調の楽曲が1つのジャンルとして形成される牽引者となったかも知れない。このあたりのことは、まだまだ生き証人がたくさんおいでになるので、都合のいい解釈を避けたい。

昭和32年、フランク永井の『有楽町で逢いましょう』がヒットした。この曲の歌詞には一人称がなく「あなた」に思いを寄せる歌となっている。ティー・ルーム、デパート、シネマ、ロードショウといった洋風のキーワードがちりばめられ、当時のデートスポットとしての銀座有楽町界隈が偲ばれる。ちなみに「もはや戦後ではない」という名文句はこの前年に発せられた。同名映画の主題歌であり、ムード歌謡の重鎮・吉田正氏の作曲であるが、ムード歌謡として生まれたわけではない。

この2年後、ムード歌謡の金字塔『東京ナイト・クラブ』がリリースされる。
なぜ泣くの 睫毛がぬれてる
好きになったの もっと抱いて
泣かずに踊ろよ もう夜もおそい
わたしが好きだと 好きだといって
フロアは青く 仄暗い
とても素敵な
東京ナイト・クラブ
『東京ナイトクラブ』(作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正)昭和34年


フランク永井氏と松尾和子氏のデュエットに依る。こういう類の曲は他にもあったのも知れないが、敗戦から14年経って男女がもつれ合うような歌がヒットした意味は大きい。男女がただじゃれあっているだけの恋の歌が、あのいたたまれない、精神的にぶっ壊れてしまったようなムード歌謡までどう繋がって行くのか知るのは面白い。ただ、これを丹念に調べて行く根気と時間が私には無い。

歌詞における倫理観の喪失とバブル上昇曲線はおそらく一致する。ただ、バブルが弾けてから一度手放した倫理観を引き戻す作業が行われたかどうかは、ムード歌謡が消滅したために別の方法でなければ分からない。若者を購買層として考えていない素材だけに、時代々々の大人たちの気分がわかりやすく、断層ができてしまったことは惜しい気がする。

##終わりたくてうずうずしてる感たっぷりとなってしまった。当初はムード歌謡粉砕を目指したのだが、RAAの下りですっかりその気分は萎えてしまった。

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商才無きウェブ制作&ITコンサル。ピアノ弾きと絵描きと書家を無条件で尊敬する。晴耕雨読、船旅で四方の朝焼けを見るのが夢。

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