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シゴトイチバ

  • 2010-07-25
  • 与太
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お金というものは出さなくて済めばそのほうが好いものらしい。多様性と言えば聞こえはいいが、物の価値はずいぶんいい加減なもので、コストと利潤を組み込めば皆似たり寄ったり、相対的にはならないものだ。せいぜい付加価値や需給バランスで値が変動する。
実際問題として、町中の薄汚れた食堂のハムエッグ定食の値段と、レストランのランチの値段の、わずか数百円、場合によっては数十円という価格差は不思議なものである。だが、人々の選択は偏らない。選択の基準は人それぞれで、私などは『待って食うほど価値のあるものはない』というポリシーのため、時にひどい目に遭う。ありふれたもの、美味いものは細々と思い出せないが、まずかったものだけは鮮明に記憶に残るのが楽しかったりする。

労働にも似たようなことが起こる。或る翁が自社の営業について相談をしてきたことがあった。現在の営業職のうち誰をどう配置し、どういう方法で営業して行くかということだったが、人事についてはプライオリティ・マトリクスを作成して、加重値による採点法を提案した。面談した上で、どう考えてもこの会社には合わないタイプの人がいたのだが、のちのち翁はその男を中心に営業プランを推進、やがてマーケティングで虚偽の報告をしていたことが判明し、数千万の損害があったことが分かる。私は、事あるごとに苛烈なまでの言い方で、その男の継続雇用に反対したが、翁は使い続けた。その理由は、年代が近く相互に気分を理解しやすいからではないかと思うようになった。魂のさびしさのようなものが感じられた。

労働の値打ちということであれば、こんなことも起こる。何でもソツなくこなす人も、指示したことさえ満足にこなせない人も、同じ単価で働いていたりする。アルバイトや派遣の場合はそれが気になる。指導力の問題もあるかも知れないが、その指導者とアルバイトの間に数倍の賃金差があることも了解しなくてはならない可笑しさがある。

労働の場合、バラツキのある労働商品にある程度対価を対応させることはできるが、厳密に相対化させることは不可能だし、厳密に数量化することも、域内で平準化することも困難である。だから、賃金などというものも、その他のあらゆる商品同様、多少はいい加減なものにならざるを得ない。払う側としてはできるだけ少ないほうがいいに決まってる。第一、自分の会社である。自分の儲けを優先して何が悪い、基本軸をここに置かないと会社なんてやってられないと言う向きもあるかも知れない。だからこそ最低賃金に国がくちばしを挟んで来る(参照)。

次の話は、私が得意先の或る派遣会社で話して一笑に付された話。

例えば旅館の仕事全般、職種としては受付、調理師、調理場補助、洗い場、客室係、仲居、布団敷き、宴会係、番頭、土産物店員、風呂係、掃除係などがあるとしよう。通常は職種に応じて賃金は決められている。調理師など一夕一朝でマスターできない仕事は別として、他のどの仕事もわずかの時間で誰にでも習得できると仮定した場合、仕事を競りにかけられないものか?

極端に言えば、同じ洗い場でも、調理方法の違いから和食と洋食では洗浄の方法がことなり、分量もちがい、洋食のほうが断然違うとしよう。だが、洋食は自動食洗機を導入にしていて、シンクも高い位置にあるから仕事としては洋食のほうが楽といったケース。こういう微差をきわめて個人的な理由で選択できるとした場合、それは賃金で決定するしかない。斯くして労働が競りにかかる。

「宴会場、今日は結婚式が3件入ってるよ。いつもより2千円プラス」
「2千円じゃ無理だな。きついよ」
「じゃあ3千円プラス」
「よーし、やろうかな」
「ハイ、決まり」
「今日は団体さんがいないから客室係は千円安。全部で10人」
「応募多いみたいだから、オレ、千五百円安でやるよ」
「ハイ、決まり」

実際にはこうはいかない。単純労働限定のことだろうし、文句を言って干されるより、我慢して安定した職場を得られるほうがいいと思う人のほうが多い。第一、仕事というものはこういうものではなく、修練の果てに何かがある。しかし、こういうものではないにしろ、労働が事実このようなスタイル、商品としての労働力があるならば、商品としての労働があってもいいと思える。ここまで細分化せずとも労働機会も選択の自由もあるのだが、商品価格が需給バランスで成り立つ以上、まあこういうばかばかしい考えがあってもいい。この話をじっと聞いてくれた派遣会社の某氏は、
「税務関係が解決しなければむずかしいでしょうね」
そう言って冷たい水をすすめてくれた。

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商才無きウェブ制作&ITコンサル。ピアノ弾きと絵描きと書家を無条件で尊敬する。晴耕雨読、船旅で四方の朝焼けを見るのが夢。

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