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サービスの成分

  • 2010-08-01
  • 雑文
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中学のとき、教頭が臨時に授業をしたことがあった。白髪混じりでびっくり顔、長身痩躯で声は板東英二、異様に張り切っていた。授業は公民か道徳で、ソ連の五カ年計画から始まって、鄭成功の話に逸れ、眼圧を上げながら口角泡を飛ばして近代工業の話を一くさり、そして〆にこう言い放った。
「きみたちの時代はサービス業の時代になる!」

教頭の頭の中では、背景は北斎の波富士、アングルとしては膝下から屹立するふうで、横尾忠則が描く旭日の光条がくるくる回って紙吹雪や紙テープが乱れ飛んでいたに違いない。かすかに震える両握り拳、各所機能障害も回復してしまっただろう。

商売気とか、世渡りとか、展望とか、これらの方面にまったく暗い私としては、千両役者の大見得に大向こうから声を掛けることならず、

「へ?」

ぐらいの反応だった。教頭はいつしか着流しに早変わりして、紙吹雪舞い散る中、笑いを噛み殺しつつ職員室へ退場して行った。脈、血圧ともに高く、便意を催していたことだろう。

教頭が指摘したような感覚に特に疎い私としては、「世の中みんながサービス業をやったら誰が米を作るのか」ぐらいの想像力しかなかったはずで、時が経って現実は教頭の言った通りとなっている。

日本のサービス業の収益率の低さについて外国人投資家は失望するらしい。株主の権利と主張は、資本主義でやってる以上どこでも似たような仕組みでなければおかしなことになるのだが、企業側の通念がそこを曲げ切る。通念は文化と言ってもいい。文化を持ち込むと、文化の持つ型(かた)が仕組みを侵す。その守るべき型を持つサービス業の分野は、(あまり好きな言葉ではないが)マネタイズできないサービスで溢れかえっていて、人件費が嵩み、効率的ではないという結論に至る。

なかなか思う方向に話を進められないでいる。

サービスは対価相応に行われるもののほかに、生活の中の感覚としてオマケとか無料という意味のものがある。相手に負担を強いることをサービスと呼ぶ。
「ちょっとぐらいサービスしてよ」
「今回はサービスしときましたから」
サービス業とサービスという行為の違いが、いつでも峻別されているとは限らない。両者は時に狡猾に、時に有益に混じり合っている。混沌としているぶん鈍感であるという話を今回テーマにしたかったのだが、尾とヒレで9割を超えようとしている(笑)

先日、Yahoo! Japan と Google の提携のニュースがあった。Yahoo! Japan には検索連動型の広告を扱うオーバーチュアという会社が傘下にあるのだが、その扱いが分からない。先頃、Yahoo! 関連で約540億もの申告漏れ(追徴課税約265億円)のニュースが報じられたが、その先を封じるための提携であるという見方をする向きもある。Google の検索広告と Overture の検索広告がどのように共存していくのかは、まだ調べ切れておらず、ともあれこれで Google は日本国内での検索サービスで覇権を完全掌握したこととなった。

インターネットの爆発的普及は検索精度に拠るところが大きい。ナレッジデータベースとして使えそうなムードが辞書好き、知的な部分で多分に外向的な日本人には好まれ、NTT系の検索エンジン goo が弾みをつけ、いつの間にか Google が独占していた。その中で Yahoo ! Japan は審査登録型の情報サイトといった型を堅持しながら定着し続けた。やがて Google も Yahoo! Japan も検索連動広告を手がけ始める。日本語が多国籍企業によって見事に解析され、マネタイズされた瞬間であった。もっともそれは Google の創始者たちのような天才の出現があって叶うことではあったが、検索エンジンの覇権を国内の検索サービス企業が握れなかったことは、大いなる敗北であった。

敗北以降、Google との付き合いが始まる。Google で上位表示されせるためのテクニックを学び、新たに繰り出される技術に従う。Google の奴隷とは言わないが、検索エンジンのご機嫌取りをやっているような可笑しさをこらえている。検索サービスに限らず IT関連は皆似たようなもので、新しいソフトウェアがリリースされれば使いこなすべく多くを学び、やっと覚えた頃にメジャーアップデートが待っている。ソフトウェアに振り回されているだけではなく、そのサービスや技術を使うことによって利益を得られるのなら何の問題はない。

どうやらサービスという言葉には計画性や戦略のような成分が混じっていると思わねばならない。

GoogleとCIAが投資する「世界監視システム」の出現を知った。無料サービスの果てを初めから予測していたわけではないだろうが、ニヤけて使っていた側にも検索サービスは国家戦略と考えるべきという動きがかつてはあったことを思い出さずにはいられない。もっとも現政権下では、国家戦略というフレームも言葉も墜落し、禁句である。

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商才無きウェブ制作&ITコンサル。ピアノ弾きと絵描きと書家を無条件で尊敬する。晴耕雨読、船旅で四方の朝焼けを見るのが夢。

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