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老人の楽園

  • 2010-06-29
  • 老人
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『単騎千里を走る』という映画があった。せがれと折合がつかない親父役は高倉健。そのせがれが癌を患い余命わずかと知った時、父はせがれがやりかけたことを代わりにやる。それは中国の仮面劇の撮影の仕事だった。高倉健は中国へ行き、三国志ゆかりの仮面劇『単騎千里を走る』をビデオに収めようとする過程で、ひょんな事に巻き込まれる。目当ての草莽の名優が刃傷沙汰で牢屋に入れられてしまった。ツテらしいものは何もないのだが、手当たり次第無理を言って牢獄で演目の撮影を許可してもらう。ところが草莽の名優は境涯を嘆き、演じることはできない、私は息子に会いたいと慟哭する。漢高倉は息子と面会する機会をこしらえて、どうにでも演目をビデオに収めたいがため、またぞろ彼の国を彷徨する。とある村で暮らすこの子と父もまた疎遠であった。この時、村人が事情をくみ取ってこの子に父と面会を促すシーンがある。
「あの子は父親に会いにいきます」
「本人は会いたがっていますか?」と高倉。
「なあに、子どもは親に従うものだ」
高倉は本人の意志を尊重したいのだが、私はこの村長らしき男の話しぶりが堂々として、微塵の迷いもなく、ひどく気にいった。高倉は村人の歓待を受ける。赤茶けた漆喰か泥壁の民家が数十軒建ち並ぶ村の路地、ここにテーブルを並べに並べて村人総出で会食をするのだが、老人と子ども、子どもたちと大人、その入り混じった風景が幸福という以外ないように思えた。このシーンを見ることができただけでもこの映画を見た価値があると思えた。高倉のせがれは途中で他界して、高倉は父子の面会こそ叶えることはできなかったが、投獄された名優に息子の写真を届け、クライマックスとなる。

今時、年寄りは自ら望んで年寄だけの場所で余生を送りたがる。そう仕向けられるのか、そう望むのか、人によって事情は異なるだろう。年寄全部を大事になんてとてもできない。年寄という権力を振りかざす年寄もいるし、尊敬できる年寄とそうでない年寄がいる。人の2人や3人刺し殺したって年寄になるし、働いて働いて子どもを育て上げったって年寄になる。優れた教育者でも年寄になるし、人から金を巻き上げて暮らして来たって年寄になる。その年寄がうじゃうじゃと街に溢れかえっている。私もその老人の群れに紛れ込む日が来る。老人としての幸福なんてものは存在せず、ただ当たり前の人間としての幸福と寸分違わないことに気付くことだろう。

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商才無きウェブ制作&ITコンサル。ピアノ弾きと絵描きと書家を無条件で尊敬する。晴耕雨読、船旅で四方の朝焼けを見るのが夢。

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